収納を計画する中で『ニッチ収納』というワードを耳にし、どのような収納か気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はパモウナでも取り扱いをスタートしました『ニッチ収納』に関して取り上げていきたいと思います。
まず、そもそも『ニッチ』とは何か?
語源は『隙間』という意味で、例えばニッチ産業(=隙間産業)などでも使われることのある言葉。
一方、インテリアにおけるニッチとは『壁をくり抜いたくぼみ』を指し、ニッチ収納はそのくぼみを利用した収納となります。
また、ニッチ収納は『埋め込み型収納』などと呼ばれたりもします。
ニッチ収納は壁の厚み程度の収納ですので、メインの収納としては足りませんが、適材適所に設置することで、空間をお洒落に演出するだけでなく、とても利便性の高い収納スペースになります。
もちろん、壁をくり抜き設置するニッチ収納は新築住宅を建てるタイミング、もしくはリフォーム・リノベーションのタイミングに検討する必要がありますので、ご留意ください。
それでは、メリットや注意点、各シーンごとの活用方法などを見ていきましょう。
◆ニッチ収納のメリット
ニッチ収納の最大のメリットは、壁の一部がくぼんだ収納ですので、出っ張りが少なく床面積を取らないことが最大のメリット。
「収納を作りたいがスペースがない・・」など、狭いエリアでは特に役立ちます。
また、広いエリアでもフラットな壁が立体的になり空間にアクセントを加え、お洒落に演出できるのもニッチ収納の魅力です。
◆IN WALLは2つの設置方法があります。
MARGINのIN WALL(インウォール)は、
・壁に埋め込んで設置
・埋め込まず壁に直接取り付ける壁付け設置
の2つの設置方法があります。
またMARGINのIN WALLは、全てのアイテムの側板が前面材と同色カラー仕上げになっているため、本体BOXは壁から飛び出して設置することが可能です。
スペースに限りのある空間で、壁をふかさなくても壁に埋め込み設置ができるため、収納を足したいスペースに使い勝手のいい収納BOXをプラスできます。
設置イメージ
※一部商品(LED照明付きBOX、コントロールBOX)につきましては、壁付け設置不可になります。
※コントロールBOXの最大飛び出し寸法は3cmです。
◆ニッチ収納の選び方
ニッチ収納を選ぶ時にポイントとなるのが使用する用途です。
後ほど紹介するエリアごとの用途例を参考にタイプや扉の有無などアイテムを選定しましょう。
また、カラー選びも重要です。
MARGINのIN WALLでは18色から選べることができます。
建具のカラーとも合わせやすい豊富なカラーバリエーションです。
収納内側にも同じカラーで仕上げているので、『内側が白くて安っぽい・・』などの失敗もありません。
◆事前に注意点をチェック
ニッチ収納は一般的な家具とは異なり、壁へ施工工事が必要となります。
事前に住宅側の設置条件をご確認ください。
また壁に埋め込むので、設置をした後に場所を移動することはできません。
☑ 設置前の計画を立てましょう。
ニッチ収納を考える上で最も重要なのが事前の計画。
住宅の一部となるニッチ収納は、住宅を建てる際やリフォームを計画する段階で取付業者(工務店など)と打ち合わせをしましょう。
無計画にニッチ収納を設置してしまうと、『うまく活用できない』『家具のレイアウトに困る』『高さが使いにくい』といった失敗例も・・
事前に収納するものと、家具のレイアウトをイメージしておくと良いでしょう。
☑ 埋め込み構造の仕組み
ニッチ収納の構造を簡単に説明しますね。
住宅の壁の内部には住宅を支える柱や間柱が等間隔に配置され、それらを石膏ボードなどでサンドイッチした構造になっています。
ニッチ収納は、その柱と柱の間に生まれた空間を収納として活用していきます。
ですので、ニッチ収納を設置したい壁の内部のその位置に柱があるかも考慮が必要。
早い段階で取り付けたい希望場所を工務店へ相談すると計画がスムーズに進みます。
☑ 設置ができない壁や場所も・・
コンクリート壁や住宅の工法により、ニッチ収納の設置ができない場合もあります。
また、壁内部に筋交いのある場合なども取付が難しいかもしれません。
設置するエリアごとの活用例
ニッチ収納は設置するエリアごとで役割が大きく異なります。
各エリアの特性をイメージしながら、活用例をご紹介していきます。
玄関エリアのニッチ収納
お家の顔となる玄関エリアは常に綺麗にしておきたい空間。
シューズBOXには収めにくい小物やゲスト用のスリッパはニッチ収納に最適。
ミラー付き収納もお出かけ前の身だしなみを整えるのに便利ですね。
もちろん、ミラー内部は収納ですので、お出かけに必要なこまごましたモノもすっきりと収納できます。
間接照明付きニッチでお気に入りの雑貨や、季節のお花をディスプレイしておもてなしの空間がつくれます。
トイレエリアのニッチ収納
スペースに限りのあるトイレスペースはニッチ収納が最も活躍するエリアです。
一般的にトイレの幅は約80cm程度と狭い物ですが、この幅を圧迫せずにペーパーロールやお掃除グッズなどをすっきりと収納できます。
無機質になりがちなトイレスペースも小物を飾り楽しい空間を演出できるのも魅力です。
洗面エリアのニッチ収納
スペースに限りのある洗面エリアも空間を圧迫しないニッチ収納のメリットが大きいエリアといえます。
側面の壁に設けたLED照明が付いた収納で、暗くなりがちな洗面スペースを明るく演出。
衛生的なガラス棚には、スキンケア用品など使用頻度の高いアイテムもすっきりと収納。
リビング・ダイニングエリアのニッチ収納
エリアにより『隠す収納』と『見せる収納』を使い分ける。
扉の付いた『隠す収納』と、扉の無い『見せる収納』は用途や雰囲気が全く異なります。
リビングエリアでオススメなのが、扉の無い見せるニッチ収納。
お気に入りの雑貨や写真などを飾って、カフェの様な雰囲気に。
またお気に入りのお酒を飾ってお家バーにも。
雑誌と本を飾ってライブラリー空間に。
ニッチを活かして見せる収納を最大限に楽しめます。
ダイニングエリアは生活用品やお掃除用品などを収納することが想定されますので実用性を重視した扉付きの隠す収納がおススメです。
奥行の浅いニッチ収納なら、身の回りのこまごました小物類もまとめて収納。
扉を開ければ収納物が一目瞭然、必要なものがすぐに取り出せます。
照明付き収納で空間にアクセント
LED照明付きBOXでは間接照明としての役割も果たしますので、空間に彩りを与えてくれます。
広く殺風景な壁面も立体的でおしゃれな空間にすることも。
お家全体の照明計画にこのLED付きニッチ収納も候補に入れてみてはいかがでしょうか?
インターホンや、スイッチ、太陽光発電モニター、防犯カメラモニターなど壁に付ける設備機器パネルは意外にもたくさんあります。
形もバラバラで統一感が無く、壁から出っ張っていたりと気になってしまいます。
このごちゃつきがちな機器パネルをニッチに組み込むことで、出っ張りもなく、すっきりとして見えます。
また1か所にまとめることで、その場ですべての操作が完結できます。
いかがでしたでしょうか?
一言に『ニッチ収納』といってもエリアによって目的や用途が様々です。
今回ご紹介したパモウナのIN WALLの詳細はMARGIN CABINETカタログにてより詳しくご紹介をしております。
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