食器棚の『引き戸』と『開き扉』のメリット・デメリット

食器棚の『引き戸』と『開き扉』のメリット・デメリット

ここでは食器棚の扉の開き方の『引き戸』と『開き扉』でそれぞれの特徴などを掘り下げていきます。

◆『引き戸』と『開き扉』タイプとは

引き戸とはスライドドアとも呼び、扉の下にあるローラー(滑車)で左右にスライドするタイプ、 開き扉はスイングドアとも呼び、丁番(蝶番)で支えられた扉を左右に開くタイプです。

食器棚の引き戸(スライドドア)
食器棚の開き戸(スイングドア)

食器棚の多くがどちらかのタイプを採用しており食器棚選びのとても重要なポイント。
それぞれのメリットやデメリットを確認頂き、好みのタイプを見つけてくださいね。

余談ですが、今や当たり前の引き戸の食器棚は実は2001年までは開き扉タイプしかなく、パモウナが業界で初めて引き戸タイプを製品化したんですよ!

業界初の引き戸タイプのカップボード

◆ポイント① スペースの違いは?

システムキッチンの対面に置く事が多い食器棚は、システムキッチンとの間の作業スペース(導線)が気になる所。

引き戸の場合は横方向にスライドする為、開閉の際に扉が全く出っ張りません。
作業スペースが狭くなる事が無いので、作業中はずっと開けっぱなしでも邪魔にならないのが引き戸の人気のポイントですね。

開き扉の場合は、開閉時に扉が手前に開くので、その分作業スペースは狭くなってしまいます。
また開けっぱなしでの作業は扉にぶつかってしまうなど危ないですので開けたままの作業はお薦めはできません。

開き扉タイプの1枚の扉のサイズは食器棚のサイズにより異なりますが、30cm~45cmとなります。
パモウナの食器棚は上棚(上台)が少し奥まった設計になっているシリーズが多いので、その分は扉の飛び出しが抑えられていますが、
狭いスペースの場合は事前に自分の立つスペースがしっかり確保できているかもチェックしておきたいポイントですね。

食器棚の引き戸と開き戸のスペースの違い

◆ポイント② 食器の出し入れのしやすさは?

食器の出し入れの際に使い勝手にもそれぞれ特徴があります。

開き扉は左右の扉を同時に開く事ができますので、収納の中身を一度見渡すことができ、食器の出し入れもし易いです。


一方、引き戸ではどうでしょうか。


一般的な引き戸あは構造的な理由で扉を前回にする事ができません。
必ず収納部分に4~5cmほど扉がかぶってしまうものなのです。

扉を前回に出来ないので『扉が邪魔をして内側の食器がだせない!』や『隣の食器を一旦避けてから・・』なんて事も。

これでは毎日使う物ですからストレスになってしまいますよね。

ただし、ご安心ください!

パモウナの食器棚には特許技術である『ワイドビュー設計』を採用。

引き戸の長年の問題を解消した『ワイドビュー設計』では扉を前回にすることができちゃうんです!
開き扉と同じように中身を見渡すこともでき、食器の出し入れのストレスもありませんよ。

実はこの部分を購入前にはあまり気にされない方が多く、実際に使ってみて『あれ?開ききらない・・』なんて事も。
実際に商品を見て触れる機会があれば、『扉が邪魔をしないかな?』を是非チェックしておきたいですね。

食器棚のワイドビュー引き戸はデットスペースを少なくし、取り出しやすい設計になっています。
従来の引き戸

◆ポイント③ デザイン性は?

デザイン性はどうでしょうか?

正直、デザインに関しては人それぞれで好みがありますので比較は難しい所です。

よって、構造的な観点でデザインに影響している部分などお伝えしておきます。

まず、引き戸の扉は、必ず左右が互い違いに重なるので、『右側が手前』、『左側が奥』になり段差が生まれます。
(豆知識ですが、『ふすま』など建材も『右』が手前なのですよ。)

また、引き戸に関しては扉を滑らす為に上下にレールが必要になります。

加えて扉を閉めたときに隙間ができないよう側面の板も正面から見えています。

このように引き戸は扉を囲った構造で複雑なデザインと言えますね。

一方、開き扉はどうでしょうか?

扉の前面はフラットで扉を囲うパーツもありませんので、とてもシンプルでスッキリした見え方。
また、扉が中の見えない板扉タイプでは食器など収納内部が見えないのもポイントです。
『リビングから食器棚が丸見え』というお客様に選んで頂いたりします。

食器棚の引き戸タイプ(スライドドア)
引き戸タイプ(スライドドア)
食器棚の開き戸タイプ(スイングドア)
開き戸タイプ(スイングドア)

◆ポイント④ 耐震性能に差はあるの?

耐震性能の比較は最も難しいです。

一般的には引き戸は『地震に強い』などと言われますが、地震は揺れ方や規模が予測不能ですので扉が開かないという訳ではありません。

ガラス扉を採用した商品でが飛散防止フィルムを採用していますので、万が一ガラスが割れてしまった場合も、破片の飛び散るリスクを抑えてくれます。

開き扉に関しては、耐震ロックを装備していますので、扉をロックし食器が飛び出すリスクを軽減してくれますが、残念ながら完全に防ぐ事ができないのが現状・・

それぞれの特性を理解頂きながら判断するしかありませんね。

食器棚の耐震ロック(開き扉)では、万が一の地震の際に扉をロックし食器を飛び出すリスクを低減してくれる機能をもっています。
耐震ロック(開き扉)
食器棚の飛散防止フィルム貼りガラスでは、万が一ガラスが割れてしまった場合、破片の飛び散るリスクを抑えてくれます。
飛散防止フィルム貼りガラス

◆ポイント⑤ 価格はどうなの?

気になるお値段のお話。
構造がシンプルな開き扉タイプの方が比較的お求め易い傾向にあります。

ただし、シリーズや色などで異なりますので気になる商品は是非、販売店に確認してみてくださいね。

いかがでしたか?

初めて引き戸を商品化してから月日が経ち、今ではその省スペース性がウケとても人気の機能となっています。
ただし、開き扉もシンプルなデザインがとても魅力で悩ましいですね。

後悔しないよう設置するスペースやライフスタイルに合わせてお選び頂ければ幸いです。

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